画像の圧縮もパワーポイント(Powerpoint)で解決!?
今回はパワーポイントで簡単にできる画像容量圧縮技についてご紹介します。
いまや、日常的に作った資料をメールで送ったりしますよね。
この間自信作の資料送ろうとしたら、ファイルの容量が大きすぎて添付できなかったよ・・・
実はパワポなら、こんな悩みも標準の機能だけで解決しちゃいます!
- パワーポイントファイルが気づいたら重くなっている
- メールで送ろうと思ったら容量が大きすぎて一度に送れない
- 画像や図を手軽に圧縮したい
という人におすすめの内容です。
日々のちょっとした気遣いができると、結果的に物事がうまくいったりするよね。
それでは、今日の目次です↓
パワポファイルを作成するときは容量を気にしよう
パワポで資料作りをした際には誰かに共有しますよね。
メールなのか、オンラインに保存なのか・・・
今はたくさんの選択肢がありますが、一般的にはメールを使うでしょう。
メールにおける1通当たりの容量制限
結論から言うと、メールに添付して誰にも迷惑をかけず問題がない容量は2MBまでです。
なんでかというと、一般的にメールで送れる添付資料のサイズには上限があるからです。
その時にファイルの容量が大きすぎると相手に迷惑をかけるリスクがあります。
調べてみたところ、各メールソフトでの容量はだいたいこんな感じです。
種類 | メールソフトから | Webメールから | メールボックス容量 (無料) |
---|---|---|---|
Gmail | 20MB | 25MB | 15GB |
Yahoo! | 20MB | 25MB | 最大10GB |
Outlook(旧hotmail) | 20MB | – | 15GB |
OCN | 10MB | 100MB | 10GB |
Biglobe | 20MB | 100MB | 5GB |
Tutanota | 20MB | 25MB | 1GB |
So-net | 10MB | 14MB | 無制限 |
AOL | 16MB | 16MB | 無制限 |
icloud | 20MB | 5GB(icloud利用) | 5GB |
表を見ても分かる通り、一回のメールでの容量制限は10MB~20MBですよね。
また、メールボックスにも容量がある場合が多いので、重たいファイルを添付したメールがたまっていくとあっという間に一杯に・・・
あなたも知らず知らずに相手に迷惑をかけてるかもしれませんよ?
そうならないようにできる限りの工夫をしてみましょう!
一般的にパワポでファイルを作ると容量はどのくらい?
え?2MBってどのくらい?まったくわからないよ!
という人もいるかもしれません。
例として私の作成したパワポファイルの容量を見てみましょう。
1000KB = 1MB なので、図を見ると2MB以下なのは15個のうち半以下の分の7個ということになります。
これって結構やばくないですか?
普段まったく容量を気にせず写真貼りまくってる人は相手に迷惑かけてるかもしれませんよ!
パワーポイントにおける図の容量について
パワーポイントファイルが重たくなる原因はだいたい画像や動画です。
実は、高解像で撮影されている写真や動画を複数挿入すると、必然的に重くなってしまいます。
ちなみに最近のカメラやスマホで撮影したものは、性能の向上により容量がMB単位を超えてくるのが普通です。
画像ってどのくらいの容量なの?
そもそも画像ってどのくらい容量があるのかな?
と疑問に思っていませんか?
実は、最近のスマホやデジカメで撮った写真はかなり画質が良いため、容量が大きいんです。
例えば私が撮ったカピバラの写真ですが、
容量が普通にMB(メガバイト)単位になっていますね・・・
これをそのまま貼り続けると、なんとなくパワポファイルも重くなりそうだなぁって思いましたか?
それ、正解です。
ただ、注意したい点は画像を拡大縮小したりすると容量も変化する点です。
パワポに画像を挿入したら容量はどうなる?
例えば、さきほどのカピバラの画像を16:9の設定にしてあるパワポに挿入します。
挿入方法はパワポの挿入タブから、下の”画像”とかいてあるアイコンを押して、先程の画像を選びます。
挿入すると、パワポのスライドサイズの縦幅に合わせてぴったりになるように画像が配置されます。
この時既にパワポの縦幅に合わせて画像が縮小されています。
この状態でパワーポイントファイルを保存すると、1.66MBになっていました。
もともとの画像が3.2MBあったので、画像の容量が約半分に落ちていることがわかりますね。
しかし、これではメールで送っても良い2MB以下になっているものの、写真たった1枚だけで2MB近くまで膨れ上がっていることがわかります。
パワポファイルなら画像を複数枚挿入する、なんてことは日常茶飯事ですよね。
そこで、できることを順番に紹介していきますね。
画像の大きさを変更しよう
これは簡単に思いつく最初の手段です。
画像の大きさを小さくすることで容量が減ります。
今まで気にしてなかったけど、見た目の大きさを変えたら容量も変わるんだね
では、どのくらい変わるのか見てみましょう。
まずは4分の1のサイズに縮小してみます。
容量をチェックしてみると、1.66MB→524KBに落ちました。
画像は4分の1にしても容量は4分の1までは落ちないようです。
ただ、効果はあるので、画像を小さくできるなら少しでも小さくしてみましょう。
パワーポイントで図の圧縮を利用しよう
さて、見た目のサイズをちょうどよくした上で利用したいのが、この図の圧縮機能です。
このときに電子メール用(96ppi)を選択して画像を圧縮しましょう。
実は標準で、時と場合に合わせた画像の圧縮を設定することができるんです。
例えば、設定方法は3つあります。
- 1つの画像に対して圧縮の設定ができる
- すべての画像に対して圧縮の設定ができる
- パワポファイル自体を保存する際に圧縮の設定ができる
詳しく説明していきますね。
画像の圧縮を利用しよう(個別設定)
パワポの機能には、標準で画像の圧縮ができるものがあります。
圧縮したい画像をダブルクリックで選択すると、図の圧縮のメニューが使えるようになります。
メニューをクリックすると、3種類の解像度の中から好きなものを選ぶことができます。
- 印刷用(220ppi):印刷重視の解像度
- 画面用(150ppi):Webページやプロジェクター
- 電子メール用(96ppi):メールで送信
それぞれの目安が書いてあるものの、いまいちピンとこないですよね。
そこで、実際に3つとも使用してその容量を比較してみます。
一番下の”ドキュメントの解像度を使用”というメニューは特に設定していない時の解像度です。
①印刷用(220ppi)
最初は印刷用(220ppi)を検証です。
先程利用したカピバラの画像(サイズはもともとの1.66MBだったファイル)を利用して試してみます。
手順は同様にして、
- 圧縮する画像をダブルクリックで選択
- 図の圧縮のメニューを開く
- 印刷用(220ppi)を選択
- OKを押したら適用される
という流れになります。
先程の画像で実施したところ一番上の解像度を選択したときには容量は変化しませんでした。
つまり、規定で220ppiに設定されているということですね。
②画面用(150ppi)
続いて画面用(150ppi)に設定した場合です。
今度はビックリ!
なんと4分の1の0.4MB (400KB)まで容量が減っています。
かなり効果があることがわかりますね。
画面用はプレゼン時に映すときに推奨されている解像度なので、資料を用いてプレゼンを行う場合にもぴったりです。
その際には画面用150ppiを選んでおけばパソコンの動作も重くならず、快適にプレゼンが行えるでしょう。
③電子メール用(96ppi)
最後は今回のメインディッシュの電子メール用(96ppi)です。
電子メール用と謳っているだけあって、画面用に比べて半分近く容量が落ちています。
なんと、元の1.66MB→0.21MBまで容量をへらすことができました。
この容量なら、電子メールで送信する際にも安心ですね!
図の圧縮で画像は粗くならないの?
容量が小さくなったら、画像は粗くなりますよね。
そこで、気になる方のために通常の220piのときと、圧縮した一番小さい電子メール用の96ppiのときとで、どの程度画像が粗くなるかを見てみましょう。
画像の粗さは、見た目のサイズによっても当然変わっていきます。
例えば、画像を挿入した際そのままのサイズで図の圧縮をかけるとこのように目視ではわからないレベルでの変化しかありません。
しかし、画像を半分のサイズにして同じように適用すると・・・?
先程より少し粗くなっていることがわかりますね。
画像を見た目上小さくすると、それだけでも容量が減るから図の圧縮は使わなくてもいい!ってことだね
つまり、
してみましょう!
画像の圧縮を利用しよう(一括設定)
さて、1枚ずつ設定する方法は上でわかったと思うので、今度は一括で設定する方法を説明しますね。
メールで送信する前にこの設定をすれば、容量の大幅ダウンが簡単に見込めるので、元の資料をバックアップしつつメールで送るためならこの設定がおすすめです!
やり方1:図の圧縮メニューを利用する
コチラのやり方は、先程上で説明した個別のやり方と同じメニューを利用します。
説明していなかったのが、この圧縮オプションの☑。
- この画像だけに適用する
- 図のトリミング部分を削除する
この2つのオプションを活用していきます。
この☑に✓が入っていると選択した画像だけに圧縮が適用されます。
反対に、✓が入っていなければすべての画像に圧縮が適用されます。
例えば検証用のパワポファイルで✓を入れずに画像の圧縮を実行したところ、大きさが4.6MB→1.5MBまで圧縮されました。
効果は絶大ですね。
面倒な圧縮はこれ1つで実施しちゃいましょう。
これは言わずもがな✓を入れておきたい項目です。
パワポで画像をトリミングした際に、実はトリミングされて画面からはなくなったように見えても容量的にはなくなっていません。
この画像のようにトリミングして、✓をいれるとこのくらい削減できました。
トリミングした後は、基本的に必ず✓を入れておきましょう。
それだけでもかなり効果がありますよ。
その他トリミングの活用法についてはこちらもどうぞ。
やり方2:ファイルを保存するときに図を圧縮する
上の方法と効果は一緒ですが、ファイルを保存する際にも設定が可能です。
いつものようにパワポファイルに名前を付けて保存してみましょう。
以下のようにどこに保存するか聞かれた時、保存の横にある”ツール”を選択すると画像の圧縮のオプションが出てきます。
これで、上と同様に解像度を選択できるようになります。
このときに電子メール用(96ppi)を選択すれば、すべての画像が96ppiに圧縮されます。
【ブログ応用編】~図として保存を活用しよう~
最後に、少しだけ番外編です。
今まで紹介してきたのは、パワポファイルの圧縮でしたが画像単体でも圧縮して保存することができます。
そうです。パワポの”図として保存”を利用すれば良いのです。
これを利用することで、パワポ以外の資料やブログなんかにも圧縮した画像を使用して動作をスムーズにさせられるわけです。
ちなみに筆者は、いつもこのブログで図を圧縮してからアップして活用しています。
画像が多い場合は1枚あたり100KB位を目安にすると良いでしょう。
”図として保存”で画像を圧縮して保存しよう
使い方は至って簡単です。
画像の圧縮の設定をしてから、設定した画像を右クリックします。
その中の図として保存を選択すれば、圧縮された状態の写真や図を保存することができます。
このときに覚えておきたいのは、
ということです。
この時PNGを選んでしまうと、きれいに描画しようとして容量が逆に大きくなってしまうこともあるので注意しましょう。
つまり、ブログの読み込み速度改善のために画像を圧縮したいときにはパワポで画像を圧縮すればいいんだね!
そうです。
例えば上で少し紹介したペンギンの画像ですが、もともとの画像容量は1MBでしたが画像を96ppiに圧縮して図を保存してみます。
なんと、1MB→0.16MB(164KB)まで大幅に容量ダウンしました。
どうでしょうか?このページで見ていても粗さはあまり気になりませんよね。
ネット上のサイトは読み込み速度が命なので、回線が細い人でもストレスなく画像を閲覧できるようにパワポを活用しましょうね。
まとめ
今回は、パワポで画像を圧縮する方法に特化してやり方やその効果を紹介しました。
今日覚えておいてほしいことは、この3点です。
- パワポファイルで資料を作成する際には図の圧縮を利用しよう
- パワポで図を圧縮するときは一番解像度の低い96ppiがメール送付に適している
- ブログなど他の媒体にも活用できるので、図を圧縮して単体で活用するのもOK
お役に立てれば幸いです。
パワポで画像を編集したい場合はこちらもご参考までに。